慶應義塾大学医学部 血液内科

Division of Hematology Department of Internal Medicine Keio University School of Medicine

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教育 ローテーションを終えた
研修医・専修医の感想

研修医

H.M.
(ローテート期間:2017年10月~12月)

慶應義塾大学病院血液内科をローテートして

私は約10週間の期間で血液内科の移植グループで研修をさせて頂きました。特に、寛解導入から実際の移植に立ち会い、移植後経過までの症例を担当させて頂けたことで、血液内科の医師がどのようなことを考え患者と向き合っているかということを学ぶことができ、とても強く印象に残った研修となりました。実際の治療おいては、個々のリスク因子や染色体異常などに応じてどのような治療が最適かを様々な論文を調べ選択し、それが実際の治療に結び付く過程がとても興味深いと思いましたし、血液内科の先生方が、今後患者が辿るであろう経過を推定し現在の治療選択や患者とのコミュニケーションを図られており、その膨大な知識と血液内科医としての専門性に圧倒されました。また、治療経過のなかで感染症などの合併症、副作用の出現をいかに早く気づき対処するか、その基本を一から教えていただき、それは内科医の基本となる”全身を診る”ということにつながるものだと思いました。指導医の先生はもちろん、移植チームの先生方全員が指導に熱心であり、様々なことを時間を割いて教えていただき、それらの知識は今後の研修の糧となっています。10週間と短い期間ではありましたが、担当して頂いた先生方含め、慶應義塾大学病院血液内科の先生方に感謝申し上げます。ありがとうございました。

S.A.
(ローテート期間:2018年2月~3月)

血液内科を選択して

私は将来整形外科に入局することを視野にいれて当院で初期研修することを選択しました。なので内科を選択する時にとても悩みましたが、思い切って当時外科とは一番イメージがかけ離れた血液内科をあえて選択してみました。

それまで様々な科をローテーションしましたが、私は血液検査の結果はざっくりしか見ていませんでした。私の性格のあるかもしれませんが、少し値が変化してもだいたい誤差の範囲内だろうとか、経過観察でいいのでは?と思ってしまい、しっかりassesmentすることはほとんどなかったように思います。その状態で血液内科の研修が始まり、血液検査だけでなく、様々な身体所見に対して丁寧にassesmentする先生方に最初は驚きがありましたが、どの科に進むにしても医師としてとても大切なことだったと思います。

また、私は研修をするにあたり整形外科だけでなく、救急科にも興味が出ていました。そういった、私の将来の進路も考慮していただき、進路に合わせてためになるであろう症例を抽出して割り振ってくださり、とても自分のためになる期間であったと思います。

血液内科に興味がないから、選択しないのはとてももったいないと思います。血液内科的な知識だけではなく、電解質、輸液、栄養、抗菌薬などについて手厚いご指導を戴き、たくさんのことを学ぶいい機会でした。どの科に進むにしても、内科の基本的な考え方は初期研修医のうちに勉強するべきことだと思いませんか?

ぜひ、選択をオススメします!!!

I.Y.
(ローテート期間:2018年6月~7月)

私は放射線科を考えていて、腫瘍の勉強をしたかったため選択いたしました。実際ローテートしてみて、血液腫瘍のことだけではなく抗菌薬など一般内科的な知識もたくさん学ぶことができました。昨年度の内科ローテートは正直きちんと勉強していたとは言い難かったですが、血液内科での4週間は密度の高い勉強をさせていただきました。採血データが基準値範囲内で変化した場合は見落とすことが多かったのですが、1つ1つアセスメントする習慣がつきました。 選択してみて血液内科にも興味が湧きました。4週間ありがとうございました。

M.N.
(ローテート期間:2019年4月~6月)

血液内科での2ヶ月間

血液内科の移植チームが、私の初期研修の初めてのローテーション先でした。

一見取っ付きにくそうな移植という分野でしたが、どの診療科にも共通する基礎知識を学ぶことが大事だと診療の基本から指導して下さいました。毎朝の採血チェックから始まり、その結果を受けての点滴や内服薬の変更。仕事の合間でつど質問を投げかけて下さったので、より思考が深まりました。

血液内科は手技も豊富です。マルクを筆頭にあらゆる手技を経験できるのは血液内科ならではの特権だと思います。

また、患者さんのICにも何度も同席させて頂きました。医療者と患者、それぞれの思いが切に交差する時間を共有し「医療とは何なのか」改めて考えるきっかけとなりました。ICに同席した患者さんへの思い入れは強く、診療科が変わり担当から外れても未だに経過を追わずにはいられずにいます。

知識に手技に人生観。幅広く経験し学ばせて頂けたことに感謝しています。

N.T.
(ローテート期間:2020年2月)

私は地域循環コース2年目に1カ月間血液内科で研修させて頂きました。1年目に研修した市中病院には血液内科がなく、内科志望であったことから初期研修中にも血液腫 瘍、移植について少しでも勉強できればと思い選択しました。

短い期間ではありましたが、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫を中心に血液腫瘍、化学療法に加え自家末梢血幹細胞移植、CAR-T療法といった専門性の高い治療など市中病院では中々できない経験をすることができました。

これまでの内科研修では正直、腫瘍についてきちんと勉強してこなかったため、既に決められたレジメンを深く考えず指示通りに実施していましたが、血液内科ではレジメン、投与量を決める際の考え方、骨髄抑制や他副作用に対する対応等、どの腫瘍においても必要な化学療法の基本を御指導頂きました。

またFN、腫瘍崩壊症候群、腸管リンパ腫の症例を通じて抗菌薬、補液や電解質の補正、栄養など内科全般に通ずる知識についても御指導頂き、3年目からの内科研修前に大変勉強になりました。

血液内科を選択し大変充実した1ヶ月を過ごさせて頂きました。今後の内科後期研修に活かしたいと思います。丁寧な御指導ありがとうございました。

New

X.J.
(ローテート期間:2020年5月~7月)

私は研修医一年目で血液内科を研修致しました。お陰様でかつてない充実した2ヶ月間を過ごすことができ、名残惜しい気持ちでいっぱいです。

血液は国試勉強時代からなかなか手強い分野でもあり、血液内科での研修に対し最初は不安でいっぱいでしたが、研修が進むに連れ、血液内科の魅力が身に沁みてきました。例として、まず一つは患者様と長く付き合える事です。時間をかけて患者さんとの信頼関係を築き、退院そして病気の治癒という共通の目標に患者さん、主治医の先生、そして研修医としてチーム一体となり取り組む過程を体感することができ、非常に貴重な経験となりました。もう一つは、血液内科の治療薬の進化がとても早く、研究が盛んに行われているので、情報は常にアップデートされていて飽きがこないです。

そして何よりも嬉しかったのが血液内科の先生方と出会ったことです。血液内科の先生方は知識が豊富なだけでなく、教育にもとても熱心かつ教え上手です。将来血液内科専門医を目指す研修医にとってはもちろんの事、血液内科を目指していなくても、血液内科学の面白さを十分に堪能できます。全身管理、感染症制御、栄養、心理面のケア、患者家族との付き合い、血液検査のアセスメントなど、どの科に居ても医者として必要不可欠な素養はここで身につけることができます。また大学病院として骨髄移植など血液内科特有の高度な医療も精力的に取り組んでおり、一度関わればその専門性と達成感に陶酔すると思います。

血液内科に興味がある方はもちろんのこと、私のように苦手意識がある方でも、まず一度選択して研修を体験してみることをお勧めします!

専修医

I.Y.
(ローテート期間:2017年8月~10月)

血液内科の研修を終えて

私は2年間の初期研修を終え、現在医者3年目となりました。初期研修は循環型コースのため、1年目は関連病院、2年目は慶應大学病院で研修しました。初期研修でローテートした科で血液内科は最も回って良かった科の1つです。

もともと血液内科が志望科の1つだったこともあり、本当に充実した2ヶ月間の研修でした。市中病院ではなかなか見ることのできない造血幹細胞移植ですが、2ヶ月の研修期間中に骨髄移植、末梢血幹細胞移植、臍帯血移植を見ることができ、自家移植の症例も経験することができました。また、白血病やリンパ腫のスタンダードな治療から治験まで幅広く経験することができ、大変勉強になりました。大学病院ではなかなか手技はやらせてもらえないというイメージでしたが、骨髄穿刺や腰椎穿刺もかなりの件数をやらせていただきました。血液内科を勉強するにはこの上ない素晴らしい環境でした。

また、内科全般の知識についてもしっかりとご指導いただきました。補液や抗生剤、電解質などの基本的な知識から丁寧に教えていただき、現在もその時の知識が本当に役立っています。また、どの先生方も他科の分野についても内科医としてのベースがしっかりしており、自分達で精査し診断をつけ治療ができ、素晴らしい先生方の下で研修できたことは、大きな財産となりました。

科の雰囲気もとても明るく、上級医の先生に飲みに連れて行っていただいたりと、とても楽しく充実した研修期間を過ごすことができました。血液内科をローテートし、指導医の先生に出会えたこと、ご指導いただけたことは私の医師人生で大きな財産だと思っています。血液内科志望の方はもちろん、そうでない方も素晴らしい先生方の下で充実した研修を受けられることは間違いないので、血液内科をローテートすることを強くお薦めします!

Y.S.
(ローテート期間:2017年12月~18年1月)

血液内科では移植チームをローテートさせていただきましたが、自家造血幹細胞移植・同種造血幹細胞移植など様々な移植医療に携わる事が出来ました。1日のスケジュールですが、朝病棟に行き、患者さんを回診し、採血データを確認し、採血データを踏まえて輸血などの対応を行い、移植・骨髄検査などがあれば指導医の先生と一緒に入るという流れです。病棟業務を行い、夕方は指導医の先生と一緒に回診をし、1日が終わります。また、曜日によって教授回診やカンファレンスなどが行われるため、適宜参加し、治療の全体像を把握します。

専門性が非常に高く一見すると学習のハードルが高い血液・移植領域ですが、慶應では指導医の先生とチームで病棟業務を行うため、分からない事はすぐに教えていただける環境で、スムーズに学ぶことが出来たと感じており、深く感謝しております。また、週1回行われる教授回診は、英語で行われますが、重要なポイントを的確に指導してくださるため、とても勉強になります。重症な患者さんが多い血液内科病棟ですが、指導医の先生方の雰囲気も良く、看護師さんも優しいため、和やかな環境で研修をさせていただいたように思います。血液疾患についての知識は勿論、GVHD・真菌感染症・ICUでの全身管理など、血液疾患以外についても様々な事を勉強させていただきました。また移植医療は長期間で行われるため、ローテートしている期間だけでは治療が完結しないのですが、様々な治療のフェーズの患者さんを担当させていただき、カンファレンスや教授回診で担当外の患者さんも勉強させていただく事で、移植医療の全体像も学ぶ事が出来たように思います。

このように慶應の血液内科は非常に教育的で、とても充実した研修を行う事が出来ました。ご指導いただいた皆様に心から感謝申し上げます。ありがとうございました。

T.T.
(ローテート期間:2018年4月~5月)

私は内科全科ローテーションの一環として血液内科の移植病棟で2か月間研修させていただきました。移植医療に触れるのは初めての機会でしたが、指導医の先生方は血液疾患の移植に伴う特有の合併症などの専門的知識のみならず、身体の栄養や免疫および全身管理など基本的ですが重要な事項についても丁寧にご指導くださりました。指導医の先生が常にどなたかおられ、疑問点問題点をすぐに相談できるという体制と相俟って、現在は将来どの科に進んだとしても最低限理解しているべき基本を習得している時期だと認識している私自身にとって極めて有意義で貴重な期間となりました。また、指導医の先生方は、病棟での真摯に医療に取り組む姿勢と共に、食事会などではリラックスした姿も見せてくださり、オンとオフの切り替えを含め自分自身の生活管理についても学ぶことができました。充実した研修の機会を与えていただいたことに感謝しております。ありがとうございました。

O.T.
(ローテート期間:2018年6月~7月)

私は医師三年目で慶應義塾大学循環器内科に入局し、大学病院での内科全科ローテーションの一環で血液内科の移植病棟を約2ヶ月間ローテートさせて頂きました。私の初期研修病院では血液内科がなく、血液内科疾患にふれるのは学生ぶりということもあり、ローテーションに際しては非常に不安を感じていましたが、それは要らぬ心配でした。

移植病棟に入院している患者さんはもちろん移植適応ということもあり、重症度が高く、病歴が長い方も多いため経過の理解に難渋しましたが、指導医の先生方は個々の患者さんの経過を一から丁寧に説明して下さり、疾患概念と治療方針を理解することができました。免疫抑制剤や抗がん剤の使用に伴い感染症には常に注意を払っているため、抗菌薬・抗ウィルス薬・抗真菌薬の使用法についても改めて学ぶことができ、また、骨髄穿刺や腰椎穿刺、中心静脈カテーテル挿入などの手技に関しても快く御指導して頂きました。このような内科医として必要な知識及びスキルを学ぶことが出来るのは血液内科ローテーションの大きな利点だと思いました。さらには手術室で行う骨髄採取やヒックマンカテーテル挿入術の補佐も経験させて頂きました。

休日は当番制となっており、オン・オフが明確でしっかり休養出来たことも良心的でした。指導医の先生方は教育熱心な方々ばかりで、優しく丁寧な御指導により非常に有意義な研修期間となりました。短い期間でしたが、本当にお世話になりました。ありがとうございました。

S.S.
(ローテート期間:2019年4月~5月)

私は医師3年目の内科専修医です。新専門医制度下の大学病院ローテート研修の一環で2ヶ月間血液内科をローテートさせて頂きました。私は初期研修を市中病院で2年間行った事もあり、3年目は大学病院で研修したいと考えていました。初期研修では、救急診療の機会や症例数に恵まれていましたが、一つ一つのプロブレムの考察が甘くなってしまっている事もありました。豊富な指導医の先生方の元で丁寧な診療を心がけようと後期研修に臨みました。

血液内科では移植チームで学ばせて頂きました。指導医の先生の元、内科としての全身管理から一つ一つの手技、プレゼンテーションの作法から血液内科の知識まで幅広く親切に教えて頂きました。オスラーの言葉にもある様にベットサイドで本当に患者さんをよく診て、アセスメント&プランをしていく姿勢を肌で感じ、自分に足りないものを痛感しました。内科医として足りないもの、これからどうしていかなければいけないかを改めて気づかされました。

研修中は沢山の御指導を頂きましたが、いずれ私も指導医の立場にならなければいけず、大変貴重な機会でした。初期研修医や若い後期研修医のうちは他の先生方に気軽に質問する事のできる、叱ってもらえる、教えてもらえる貴重な時期です。血液内科は教育熱心な先生方ばかりで能動的に研修に臨む事でより良い学習効果が得られますがより能動的に研修できたなという点は反省点です。

血液内科の先生方には大変お世話になりました。ありがとうございました。最後になりますが受け持ち患者さんから「先生だけプーさんみたいだよね。」と言って頂きました。医師として成長した姿をお見せできるよう努力して参りたいと思います。

N.G.
(ローテート期間:2019年11月~12月)

血液内科はアツい 。

私は当院の呼吸器内科に入局し、専修医1年目の内科研修の一環として当院の血液内科をローテートしました。初期研修先の市中病院では血液内科はあったものの、医師3年目になって初めて造血幹細胞移植に触れました。

毎朝回診時に頭から足の先まで診察を行い、丹念に所見をとります。所見をカルテにゆっくり書く暇もなく、データを見て輸液の量や組成を変更します。めまぐるしく変わる移植後の患者さんの状態。白血球0を当然のようにたたき出す血液データ。見たことのない抗菌薬や抗真菌薬、抗ウイルス薬。無菌病棟でしか味わえない刺激的な非日常がそこにはありました。そして何より血液内科の先生方はアツいです。

造血幹細胞移植の知識をほぼゼロから詰め込んで脳細胞が破裂しかけている私に、優しく、丁寧に、そしてアツく指導してくれます。先生方の知識は血液内科に限らず内科全般にかけて広がり、アツいディスカッションを交わしながら方針を決定していきます。一日の終わりにはオーベンの先生からアツいフィードバックを受けます。血液疾患の疑問点や点滴・薬の使い方、どのような低レベルな質問であっても吐き出したもの全てに答えが返ってきました。またある時は造血幹細胞移植へのアツい思いを光栄なことに聞かせていただき、ある時はお互いの野望をアツく語り合いました。

これで自分も移植医、と感慨にひたる暇もなく流れ去っていった濃厚な7週間。

そんな血液内科のアツさにあてられた、2019年の秋でした。